「中学で英検準2級を目指すのは意味がある」と聞いても、実際にどう勉強すればいいのか? ここが一番気になるところですよね。
この記事では、中1から中3にかけての具体的な学習ステップを紹介します。さらに、教室で行っている指導方法や、生徒の体験談も交えてお伝えします。
中1:基礎作りの時期
毎日の単語習慣
英語は単語がわからなければ始まりません。
でも、一度にたくさん覚えようとすると続きません。おすすめは 「毎日10分」 の習慣。
例えば、
- 単語カードを使って5〜10個だけ覚える
- 例文を声に出して読む
この小さな積み重ねが、中2・中3になったときに大きな差になります。
実際に「高校に入ってからも、この習慣がとても役に立った!」という声も多いです。
リスニングのスタート
リスニングは「耳慣れ」が命。学校の教科書の音声を毎日聞くだけでも効果があります。
大事なのは「聞きながら頭の中でイメージ化する」こと。
ただ流すだけではなく、「あ、これは昨日出てきたフレーズだ」と気づけると学びが深まります。
リーディングの練習
この時期は、英検3級レベルの文章を中心に読みます。
- 文章全体の要旨
- 段落ごとの要点
をつかむ習慣を育てることがポイントです。
文法の基礎固め
be動詞、一般動詞、時制、不定詞、動名詞、比較など、中学英語の基礎を着実に理解していきます。
英検3級への挑戦
中1の10月までに3級合格を目標にすると、中2以降の準2級チャレンジがスムーズになります。
2次面接では、自分の声で相手に伝える練習をします。1次合格後、教室では試験官役と生徒役の両方を体験する機会を作っています。そうすることでいろいろな気づきがあるようです。
ある生徒さんは「小さい声だと相手に伝わらないんだと気づいた」「本番で笑顔で答えられた」と話してくれました。こうした体験は本当に貴重です。
中2:実力アップの時期
いよいよ準2級を本格的に意識します。
単語・熟語の強化
動詞活用を一通り学んだら、準2級レベルの単語や熟語に取り組みます。
ここでも「例文の中で覚える」のがコツ。単語単体ではなく、使われ方ごと覚えると記憶に残ります。
文法の応用
中学生がつまずきやすいのが「分詞・関係代名詞・仮定法」。文法が難しいと悩む生徒さんは多いですが、わたしは同じ説明を何度も何度も行い、演習問題でくり返し練習し、さらに長文の中でそれを探すという3ステップで完全に理解できるように指導しています。
これらを先取りしてわかりやすく学んでおくと、学校で再び習うときに「あ、知ってる!」と安心して学べます。
リーディング力を伸ばす
- 精読:一文ずつ意味を正確にとる
- 速読:大まかな要旨をつかむ
この両方をバランスよく練習します。
段落ごとに内容をまとめる「要約練習」もこの時期から取り入れると効果的です。
ライティング(英作文)
準2級で多くの中学生が苦戦するのがライティングです。理由は2つあります。
① 書く内容が思いつかない
アイデアを出す力が弱いと、書き始めることができません。
教室では「犬派と猫派、どっち?」のようなテーマでグループディスカッションをします。
「犬のいいところを2つ考えよう」など、楽しみながら意見を出す経験が役立ちます。
② アイデアはあるけれど英語にできない
ここでは「表現の型」を覚えます。
「I think 〜 because 〜.」のように、よく使う文をいくつかストックし、その枠に自分の意見を当てはめる練習です。
リスニングの強化
好きなポッドキャストや英語の音源を選んで、楽しく続けるのがおすすめ。
英検のリスニングは1度しか流れないので、「聞いてすぐイメージ化する」力を意識して練習します。
中3:仕上げと自信獲得の時期
準2級を合格したら終わり…ではなく、ここからが大切です。
語彙・文法の総復習
問題演習で出てきた大事な表現を、自分専用のまとめノートに整理します。
「自分だけの参考書」を作る感覚です。
長文読解
500語前後の長文に挑戦し、入試を見据えた読解力をつけます。
ライティング
「意見+理由+深掘り」の型を徹底的に練習します。
入試でも自由英作文が重視されているので、この力は必ず役立ちます。
リスニング
イメージ化の練習を繰り返し、本番で慌てずに聞き取れるようにします。
実際に「入試や実力テストが思ったより簡単に感じた」「高得点をキープできた」という声が多く届いています。
教室で大切にしていること
私の教室では、ただ英検合格を目指すだけでなく、その先の「使える英語」を育てることを意識しています。
- 少人数で安心して発言できる環境
- 英検や成績アップだけでなく、高校・大学入試まで見据えた学び
- 自分で整理し、自分で使える形にする自学力の育成
英語は「知識をためる」だけではなく、「自分の考えを表現する」ための道具です。
この感覚を中学生のうちに持てることは、本当に大きな財産になります。
まとめ
中2で英検準2級に挑戦するためには、
- 中1で基礎作り
- 中2で応用力アップ
- 中3で仕上げと自信獲得
というステップが必要です。
単語・文法・リーディング・リスニング・ライティング、それぞれに取り組み方の工夫があります。
そして何より大切なのは、毎日の小さな習慣を続けること。
「やっと受かった」ではなく「次につながる合格」を目指すことで、高校・大学につながる本物の英語力が育ちます。
中学生のうちに準2級を突破できれば、学校の授業も入試もぐっと楽になります。
お子さんが「英語が得意!」と胸を張れる未来に向けて、一歩ずつ進んでいきましょう。