英検3級合格後の学習が英語力を左右する理由

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英検3級合格後はどうする?

英検3級合格後の学習方針は、その後の英語力を大きく左右する重要な分岐点です。英検3級レベルでは、中学英語の基礎的な文法・語彙・英作文力が身についていますが、ここから先の学習内容によって、高校英語を「苦手科目」にするか「得意科目」にするかが決まります。

文部科学省の調査によると、中学3年生で英検3級相当以上の英語力を持つ生徒は約50%程度とされています。しかし、3級合格後に適切な学習を継続しなければ、高校入学後に英語でつまずくケースが少なくありません。当教室では20年以上にわたり、英検3級合格後の生徒さん一人ひとりに合わせた学習カリキュラムを提案し、高い満足度を得てきました。

英検3級合格後の2つの学習ルート

英検3級合格後の学習方針は、生徒さんの学年や目標によって大きく二つに分かれます。個別面談でご希望を丁寧にヒアリングした上で、最適なカリキュラムを作成しています。

ルート①:中学英語の完成と高校入試対策重視型

中学2年生の終わり頃に英検3級を取得した生徒さんの場合、高校入試が目前に迫っているため、このルートを選択するケースがほとんどです。高校入試では英検とは異なる能力が求められるため、入試特有のスキルを磨くことが合格への近道となります。

高校入試で重視される3つの能力

第一に、長文を時間内に最後まで読み切る持久力が必要です。近年の高校入試では、300語から500語程度の長文が出題されることが一般的になっています。すべての語彙や文法構造を完璧に理解できなくても、文章全体の流れをつかみながら読み進める力が求められます。この能力は、限られた試験時間内で確実に得点するために不可欠です。

第二に、設問が示す条件を正確に把握する力です。実は、本文内容の理解不足と同じくらい、設問の読み違いや条件の見落としが失点の大きな要因となっています。「本文中の言葉を使って答えなさい」「30字以内で説明しなさい」といった指示を正確に守れるかどうかで、得点が大きく変わります。

第三に、入試特有の答え方に慣れることです。記述式問題では、主語と述語を明確にした完全な文で答える必要があります。また、選択肢問題でも、消去法の使い方や紛らわしい選択肢の見分け方など、テクニックが必要になります。

効果的な指導方法とミス分析の重要性

これらの能力は、ミスを発見し「なぜそのミスをしたのか」を考え直すことでしか克服できません。当教室では、生徒さんのレベルに合った教材を使って数か月間、継続的な訓練を行います。一つひとつのミスを一緒に確認し、原因を分析する――この地道な繰り返しが、確実な得点力アップにつながります。

説明文の読解では、筆者の主張がどこに書かれているのか、その主張を支える根拠は何かを意識しながら読む訓練を行います。また、it・this・that・theyなどの指示語が具体的に何を指しているのかを押さえながら読むことで、文章の中で迷子になることを防ぎます。指示語の理解は、論理的な文章読解の基礎となる重要なスキルです。

物語文では、起承転結を意識しながら文章全体の流れをつかみ、主人公の気持ちや心情の変化を読み取る練習を徹底します。登場人物の行動の背景にある感情を理解することで、より深い読解力が身につきます。いずれの場合も、内容に興味を持てるよう簡単な問いかけを行い、生徒さんの関心を引き出すことを大切にしています。

ルート②:英検準2級以上を目指す先行学習型

高校入試までまだ時間的余裕がある場合、当教室ではこちらのルートを強く推奨しています。英検準2級以上の取得を目指すことで、語彙力と読解力を高校初級レベルまで引き上げることができます。

英検準2級レベルの語彙力が高校入試でも有利になる理由

近年、中学校の教科書改訂により、学習する英単語数が大幅に増加しました。2021年度から使用されている中学校の教科書では、小学校で学んだ語彙も含めると2,500語程度の単語を扱うようになっています。これは以前の約1.5倍に相当し、英検準2級レベル(約3,600語)の語彙が中学英語にも浸透してきていることを意味します。

高校入試問題にも英検準2級レベルの単語が頻出するようになりました。これらの単語は直接「和訳しなさい」という形で出題されることは少ないものの、その意味を知っているかどうかで、読解スピードや正答率に大きな差が生まれます。紛らわしい選択肢の中から正解を見抜く力も、語彙力に大きく依存しています。

先行学習のメリットと長期的効果

英検3級合格後に英検準2級まで語彙レベルを引き上げてから高校入試対策を行うことは、学習効率の面から見て非常に合理的です。語彙力という基盤がしっかりしていれば、入試対策の際に文章理解に割く時間が減り、問題演習や解答技術の習得により多くの時間を使えます。

さらに重要なのは、高校入学後の英語学習を見据えた準備ができることです。高校英語では、中学英語とは比較にならない量の語彙と複雑な文法事項が登場します。中学生のうちに英検準2級レベルまで到達していれば、高校1年生の英語授業にスムーズについていけるだけでなく、余裕を持って学習できます。

実際に、中学2年生までに英検準2級以上に合格した当教室の生徒さんからは、「英語への不安が減った」「高校の授業についていけるようになった」「英語を得意科目として学べている」といった声を多くいただいています。これは、先行学習による自信と実力の両方が身についた結果といえるでしょう。

20年以上変わらない一貫した指導方針

当教室の英検3級合格後の学習方針は、最近の教育改革や入試傾向に合わせて作ったものではありません。私は20年以上前から、この二つのルートを軸とした指導方針を一貫して推奨してきました。

時代が変わり、入試制度や教科書が変わっても、「基礎を固めてから応用へ進む」「将来を見据えた学習をする」という原則は変わりません。むしろ、近年の教育改革によって中学英語の難化が進んだことで、当教室が長年提唱してきた先行学習型のアプローチの有効性が、より明確になったと感じています。

生徒一人ひとりに合わせたカリキュラム設計

当教室では、必ず生徒さん本人のご希望と学年・状況を確認した上で学習方針を決定します。同じ英検3級合格者でも、中学1年生と中学3年生では最適な学習内容が異なります。また、英語を得意科目にしたいのか、苦手を克服したいのか、目標によってもアプローチは変わります。

個別面談では、保護者の方のご意見も伺いながら、生徒さんにとって最も効果的で無理のない学習計画を立てます。英検3級合格はゴールではなく、次のステージへのスタート地点です。その後の学習内容が、高校英語を「苦手」にするか「武器」にするかを左右します。

まとめ:英検3級合格後こそが英語力向上の正念場

英検3級合格後の学習方針選択は、中学英語から高校英語への橋渡しとなる極めて重要な判断です。高校入試対策を優先するか、英検準2級以上を目指すか―どちらのルートを選ぶにしても、生徒さんの状況に合わせた適切な指導が不可欠です。

当教室では、20年以上の指導経験に基づいた確かなカリキュラムで、一人ひとりの将来を見据えた英語学習をサポートしています。英検3級合格後の学習にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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