はじめてでも書ける英語ライティングの始め方
「小学生のうちから英作文なんて、まだ早いのでは?」
「ライティングは一番難しそう。どう教えればいいの?」
保護者の方からこのような相談をよくいただきます。
英作文というと、日本語を英語に直す「和文英訳」をイメージする方も多いかもしれません。
しかし現在の英語教育で求められているのは、自分の考えを英語で表現する「自由英作文」です。
実際に、英語検定では3級以上で作文問題が2種類に増え、配点の約3分の1を占めています。さらに高校入試でも、ライティングは14〜16点程度の大きな配点となることも多く、筆記試験の中で差がつくポイントになっています。
そのため、「英語を書く力」は早い段階から育てておくことが大切なのです。
この記事はこんな人におすすめ
☑️小学生に英作文をどう教えればいいか知りたい
☑️英検や将来の英語力のためにライティングを始めたい
☑️親でもできる英作文のサポート方法を知りたい
小学生の英作文は「思考力」も育てる
英作文は単なる英語学習ではありません。
文章を書く過程で、子どもは
- 自分の考えを整理する
- 言葉で表現する
- 理由を説明する
という力を自然と身につけていきます。
例えば英語で文章を書くとき、子どもは必ず
「どうしてそう思うのか?」
を考えるようになります。
これは、正解のない問いに対して自分の答えを見つけるトレーニングでもあり、将来社会で必要になる主体性や思考力にもつながります。
では、小学生が楽しく英作文を始めるにはどうすればよいのでしょうか。
ポイントは、「英語で伝わった!」という成功体験を作ることです。
小学生が英作文を始めるメリット
英語の4技能は
- 聞く
- 読む
- 話す
- 書く
ですが、どうしても「書く力」は後回しになりがちです。
しかし小学生のうちから少しずつ取り組むことで、次のようなメリットがあります。
英語の構造(ルール)への理解が深まる
文の形を意識することで、英語の仕組みが自然に身につきます。
自分の考えを伝える表現力が育つ
ただ覚える英語ではなく、使える英語になります。
英検のライティングにも対応できる
英検3級以降の作文問題にもスムーズに取り組めます。
小学生の英作文|はじめての簡単3ステップ
英作文は、いきなり長い文章を書く必要はありません。
まずは短い一文からスタートします。
① 好きなものを書く
I like cats.
② したことを書く
I played soccer.
③ 気持ちを書く
I was happy.
このような短い文章でも、
「英語で自分のことが伝わった!」
という経験が積み重なることで、子どもは自然と書くことが楽しくなっていきます。
英作文は「書く前の準備」が大切
私の教室では、いきなり鉛筆を持って
「さあ、書こう!」とは言いません。
なぜなら、自分の中にない言葉を書くことは、大人でも難しいからです。
英作文を伸ばすために大切なのは、まず英語をたくさんインプットすることです。
大切にしているのは、コップに水がたまってあふれるように、まずはたっぷりと英語を体にしみこませる準備期間(インプット)です。英語が十分に蓄積されると、子どもは自然と書き始めるようになります。
英作文の土台を作る2つのステップ
① 良い英語に繰り返し触れる
低学年のクラスでは、英語絵本(CPT絵本)を活用しています。

絵を見れば内容が理解できるため、日本語を介さずに英語を理解できます。
さらに
- 音を楽しむ
- リズムに乗って読む
- 何度も口に出す
ことで、子どもの脳の中に英語のリズムが蓄積されていきます。
すると子どもたちは、単語ではなく**英語のかたまり(チャンク)**で言葉を覚えられるようになります。
② スピーチ体験で「伝えたい」を育てる
絵本の内容が身についてきたら、次はスピーチに挑戦します。
ここで活躍するのが、お気に入りの指し棒(ポインター)。
「あの指し棒を使いたい!」という気持ちが、子どもたちの背中を押してくれます。
とはいえ、最初は緊張するものです。
そこで私はあえて、
下を向いてボソボソ話すスピーチの見本
を演じて見せます。
すると子どもたちは、
「それじゃ伝わらない!」と直感的に気づくのです。
納得がいくまで動画を撮り直し、最高の笑顔で発表できたとき、その成功体験が
「もっと伝えたい!」という気持ちにつながります。
そして気づけば、子どもたちは自分から絵本の単語を書き始めるようになります。
英作文の力を育てる家庭での5つの質問
実は、英作文の力は家庭の会話でも育てることができます。
英語で話す前に、日本語でいいので次のような質問をしてみてください。
① どっちがいい?
「今日の服、青と赤どっちがいい?」
→ 自分で選ぶ力
② どこへ行きたい?
「今度の休み、どこへ行きたい?」
→ 場所と目的を考える力
③ 何して遊ぶ?
「公園に着いたら何して遊ぶ?」
→ 動作をイメージする力
④ どうしてそう思う?
「映画、どこが面白かった?」
→ 理由を説明する力
⑤ 次はどうなる?
「この絵本、このあとどうなると思う?」
→ 想像して文章を作る力
こうした会話が、英作文の「書く内容」を育てていきます。
まとめ|小学生の英作文は短い文から始めよう
小学生の英作文では、日本語を完璧に訳す必要はありません。
大切なのは
英語で自分のことを表現する経験を積むこと。
短い文章でも、
- 書く
- 伝わる
- うれしい
という体験を重ねることで、子どもの英語力は大きく伸びていきます。

